お風呂の湿気が多い場所に発生しやすい「赤カビ」。
こまめにお風呂場のお掃除をして常に清潔にすることを心がけているつもりでも、すぐ赤カビが発生してしまうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は「なぜお風呂に赤カビが発生してしまうのか?」その原因やお掃除方法、予防対策に至るまで詳しくご紹介していきます。
CONTENTS
1 赤カビの特徴や発生しやすい場所について
1-1 赤カビの特徴や発生してしまう原因
そもそも赤カビは、酵母菌の一種で、正式名称は「ロドトルラ」という酵母菌の一種。
20〜30度くらいの高温多湿な環境下で発生しやすく、またエサを必要とせず「水のみで増殖してしまう」という特徴を持っています。
さらに洗剤に対しても強い耐性を持ち繁殖スピードも速いため、こまめにお掃除をしていても1週間ほどで菌が数十億個まで増えてしまうことも…。
つまり高温多湿で水気が多い床や壁は、赤カビが繁殖するのに適した環境なのです。具体的にお風呂場のどのような場所に発生しやすいか詳しくみていきましょう。
1-2 赤カビが発生しやすいお風呂場の場所
赤カビはお風呂場の床や壁の広い範囲、風呂おけや風呂イスなどを中心に発生しやすいといわれています。
一方で気をつけたいのが「お掃除を忘れやすい場所に発生した赤カビ」。
例えばシャンプーボトルの底や石けん入れの底などの接地面、シャワーの水が入り込みやすいすきまなどは、気づいた時には赤カビが大量に増殖してしまっているなんてことも…。
日々のお掃除は、そんな菌が隠れやすそうな場所もキレイにすることが大切なのです。
2 お風呂場の黒カビについて
お風呂で発生してしまうカビの種類は、赤カビの他にも「黒カビ」がありますよね。実はこの2つのカビにはある関係性があります。
黒カビの正式名称は「クラドスポリウム」というカビの一種。赤カビと同様に高温多湿の場所に発生しやすいカビです。
また、この黒カビは「赤カビをエサにして繁殖してしまう」という特徴を持っています。つまり、赤カビが発生している場所は次に黒カビが発生する可能性が高いということです。
黒カビは赤カビと比較すると落としにくく、あやまって体内に入り込んでしまうと喘息やアレルギーの原因になってしまうこともある危険なカビ。
まずは黒カビを発生させないためにも、赤カビを放置しないことが重要です。
3 赤カビに効果的な洗剤とお掃除方法
赤カビは「酸性」の性質をもっており、アルカリ性の洗剤を使用することで効果的に落とすことができます。アルカリ性の洗剤には以下のような種類があります。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ電解水
お掃除の仕方は基本的にどの洗剤でも共通しており、以下の手順で行います。
- シャワーを使用して赤カビの発生している場所をかるく濡らす
- 赤カビを覆うようにして洗剤をかける
- 一定時間放置する
- ぞうきんやスポンジ、ブラシなどでこすりとる
- シャワーでよく洗い流す
- 湿気が残らないようにお風呂場をしっかり乾燥させる
お掃除の際には充分な換気をし、洗剤が目や口に入らないよう注意しながら行うようにしましょう。
4 カビを予防する方法について
赤カビの餌になる水気や汚れを排除するためにはこまめな換気が重要です。例えば入浴後から次の日の入浴までしっかり換気しておくと、予防対策として効果的です。
他にも前述したアルカリ性の洗剤を使ってお掃除をするだけでもある期間の間は予防対策として効果的。
対策を日頃からこまめに行うことで赤カビの発生を予防することができるのです。
まとめ
今回は、お風呂の赤カビが発生する原因やお掃除方法、予防対策についてご紹介しました。
赤カビとは「ロドトルラ」という酵母菌のことで、水分があれば繁殖できる特徴を持っています。繁殖スピードも早く、常にお風呂場を清潔に保っておかないと、あっという間に増殖してしまうので注意が必要です。
赤カビのお掃除にはアルカリ性の洗剤が効果的。また、こまめに換気をすれば発生を予防することも可能です。
日頃からお風呂の赤カビに悩まされている方はぜひ、本記事を参考にお掃除・予防対策を実践してみてください。