クリーナーの種類や形状も豊富なレックのナチュラルクリーニングアイテム。
今回はナチュラルクリーニング研究家の佐光紀子氏に「ナチュラル・クリーニング」について詳しく解説いただきました!
1 そもそも「ナチュラル・クリーニング」ってなに?
重曹、セスキ、石けん、クエン酸といった、安心安全な素材でするお掃除の方法を本にまとめて2002年に出版したとき、「ナチュラル・クリーニング(通称ナチュクリ)」という本の題名にしました。
ナチュラル・クリーニングは、アメリカのお掃除の方法でも、重曹だけを使ったお掃除の方法でもなく、掃除が嫌いで、アレルギーッ子を抱えていた私がアメリカの重曹や酢の使い方をベースに、実際にお掃除をしながら、まとめた、自然素材を使ったお掃除ノウハウです。
2「ナチュラル・クリーニング」の良いところは?
ナチュラル・クリーニングは適切な使い方で楽チンに汚れを落としていくと、身体にや環境に優しいだけでなく、意外に簡単。そして、お財布にも優しいのがナチュクリの良いところです。
私は乾燥肌がひどく、長年主婦湿疹に悩んで来ましたが、ナチュクリに切り替えてから、主婦湿疹に悩まされることはなくなりました。
一度に全部をナチュクリに切り替える必要はありません。まずはできそうな所、便利そうな所から少しずつ、重曹やクエン酸を導入してみてください。
3 従来の清掃方法と「ナチュラル・クリーニング」との違い
ナチュクリが従来の掃除方法と一番違うのは、洗剤を場所別ではなく、汚れ別に使うところです。
洗剤というと、台所用洗剤、住居用洗剤、トイレ用、窓用など、場所別に分かれています。
でも、ほこりは食器棚の上にあっても、トイレの手洗い鉢の上にあっても、窓についていても、ほこりです。ほこりの落とし方が場所によって変わるわけではありません。
そう考えると、場所より汚れの種類に注目した方が、汚れ落としの効率はよいのです。
ふだんの生活の中で遭遇する汚れは大きく4つに分けられます。
汚れの種類 | 具体例 | |
物理的な汚れ | ほこり | カーテンレールの上のほこり |
棚の上のほこり | ||
家電の上のほこり | ||
土埃 | 窓の土埃 | |
スニーカーの汚れ | ||
酸性の汚れ | 油汚れ | コンロの汚れ |
換気扇の汚れ | ||
家電まわりの油汚れ | ||
冷蔵庫の上の油を含んだほこり | ||
手垢 | スイッチの手垢 | |
壁紙の手垢 | ||
足赤 | フローリングの汚れ | |
アルカリ性の汚れ | 水垢 | 蛇口の周りの白い王冠 |
水栓金具の汚れ | ||
石けんトレーの白い汚れ | ||
シャワーの目詰まり | ||
洗剤のこびりつき | シャワー近辺の白い汚れ | |
石けんトレーの石けんのべとつき | ||
洗剤類の液だれの後 | ||
アンモニア臭 | トイレの臭い | |
オムツバケツの臭い | ||
微生物の汚れ | カビ | トイレのカビ |
流しのカビ | ||
お風呂場のカビ | ||
ピンクのぬめり | お風呂場のピンクのぬめり | |
流しのピンクのぬめり | ||
排水口の汚れと臭い | 流し | |
洗面所 | ||
お風呂 |
ほこりはどこにでも出現しますし、手垢も、テレビの画面、スイッチの汚れ、壁、インターホンなどいろいろな所に出てきます。
排水口のにおいは、キッチンに限らず、お風呂場、洗面所が気になるというケースもあります。
そう考えると、まずは、汚れに気がついたら、「この汚れはどんな汚れ?」としげしげ眺めてみるのも決して悪いことではありません。
どうせもう、汚れはついてしまっているのですもの、あわてて、闇雲に落とすより、じっくり汚れを見極めてから作業にとりかかっても、決して遅くはないと思います。