クリーナーなどの数値を表す際に用いられる「pH(ペーハー)」という言葉。
聞いたことがあっても詳しい意味はわからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、pHが持つ意味や由来についてご紹介します。
代表的なお掃除アイテムもあわせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1 そもそもpHって?
「pH」とは「水素イオン指数」を表す言葉です。
対象となる液体がアルカリ性か酸性かを示す尺度として活用されます。
pH値の数字が小さければ酸性、大きければアルカリ性を示すのが一般的です。
酸性・アルカリ性の中間に該当するのが、いわゆる「中性」です。
酸性・アルカリ性・中性のpH値は、以下の表を参考にしてください。
酸性 | 中性 | アルカリ性 | |
pH値 |
1〜6 | 6〜8 | 8〜14 |
同じ酸性の中でも1に近いものが酸性、3〜6程度のものが弱酸性に分類されます。
アルカリ性の場合も同様で、8〜11が弱アルカリ性、11以上がアルカリ性です。
酸性とアルカリ性は、強すぎると人体に悪影響を与えます。
pH値を基準にすることで、人体に有害かどうかを判断できます。
2 pHについて知っていこう
pHは、液体の中に含まれる「水素イオン」の量を測るための指標になる単位です。
水素イオンを示す「H+」が、どの程度溶けているかで酸性・アルカリ性が決まります。
H+の量が多いほど酸性に近く、少ないほどアルカリ性に近いと判断できます。
またアルカリ性の液体には「OH-」という成分が多く含まれているため、OH-の量で判断されることもあるでしょう。
ちなみにpHは、ドイツから入ってきたとされる言葉です。第二次世界大戦前後、日本への化学情報の多くはドイツから入っていました。
ドイツ語に由来してペーハーと読まれていますが、近年の日本では「ピーエッチ」と読むことを義務付けています。
3 飲み水でよく聞く「弱アルカリ性」って?
私たちが普段何気なく口にしている飲料水は、アルカリ性の成分を持っています。
特に体に良いとされるpH値は「5.8以上・8.6以下」と、いわゆる弱アルカリ性に該当します。
水という液体は、酸性・アルカリ性どちらかに偏っているのが良い状態とはされません。
上記のpH値に該当しない水は浄水作業などを経て、5.8以上・8.6以下になるよう調整されるのが一般的です。
酸性とアルカリ性、それぞれの特性を持つ水がどのような効果をもち、どのような形で私たちの生活にあるのか見てみましょう。
酸性 | ・殺菌作用が強い
・食器洗いなどに用いられる |
アルカリ性 | ・体内に浸透しやすい
・ものを柔らかくする性質がある ・料理・お茶・コーヒーに適している |
体にいい飲み水を選ぶ場合は、今回紹介している数値を参考に、弱アルカリ性のものを基準にしましょう。
4 代表的なお掃除アイテム
ここでは、アルカリ性・酸性それぞれの特性を持つおすすめの洗剤をご紹介します。
アルカリ性洗剤は主に、油汚れや皮脂汚れなどの酸性汚れを落とすのに効果があります。
リビングやキッチン、衣服や子どものおもちゃなどに使用するのが一般的です。
レック社でおすすめするアルカリ性洗剤は、以下の通りです。
- 『水の【激落ちくん】』
- 『セスキの【激落ちくん】』
- 『GN重曹500g』
それぞれの特徴や使い方に関してはこちらの記事をご覧ください
続いて酸性洗剤についてご紹介します。
酸性洗剤は水アカや石けんカス、尿石などのアルカリ性汚れを落とすのに適した洗剤です。
お風呂場やトイレなど、水まわりのお掃除に活用できます。
おすすめの酸性洗剤は 『GNクエン酸泡スプレー400ml』です。
『GNクエン酸泡スプレー400ml』は、除菌・消臭効果の備わったクエン酸を使用した洗剤です。
酸性洗剤について詳しく説明しているこちらの記事をご覧ください。
酸性洗剤はどんな汚れを落とせる?おすすめアイテムで実際にお掃除してみよう!
まとめ
今回は、クリーナーのアルカリ性・酸性を示すpH値について解説しました。
pH値は小さいほど酸性に近く、大きいほどアルカリ性に近いことがわかりました。
またアルカリ性・酸性の中でも、強いものと弱いものがあります。
私たちの体内に入る飲料水などは弱アルカリ性の性質を持っています。
誤って酸性の水を飲まないように注意しましょう。
また本記事では、アルカリ性・酸性それぞれのおすすめお掃除アイテムも紹介しています。
お掃除する場所によって適している洗剤は異なるので、pHについての内容を参考にしながら最適なアイテムを選択してください。