浴槽と給湯器をつなぎ、お湯を循環させる役割を持つのが「追い焚き配管」です。
普段なかなかお掃除することのない箇所のため、どのような方法でお掃除すれば良いのかわからな
追い焚き配管に付着する汚れの種類や原因、追い焚き配管そのものの種類なども解説していきます。
1 実はすごく汚れている追い焚き配管
目に見えない場所にあるため、お掃除を忘れてしまいがちな追い焚き配管。
お掃除の頻度が少ないことで、想像以上に汚れが溜まっています。
追い焚きをする際、お湯の汚れが配管に付着してしまうのが原因で追い焚き配管には、入浴剤の残りカスや皮脂汚れ、水アカが付着している場合があります。
また、これらの汚れが追い焚き配管に付着したまま放置されることで、さまざまな細菌を繁殖させてしまいます。
汚れを残さないためにもお風呂場のお掃除と一緒に追い焚き配管をキレイにすることが望ましいと言えます。
2 追い焚き配管の種類
追い焚き配管には、以下の2種類があります。
- 自然循環タイプ(2つ穴タイプ)
- 強制循環タイプ(1つ穴タイプ)
浴槽の上下それぞれにひとつずつ穴がついている「自然循環タイプ」は、下の穴から水が入り、上の穴から出ていく構造です。
冷めたお湯を配管の内部に入れる穴と、温めたお湯を浴槽に戻す穴がついています。
温度差を利用した対流により、浴槽内部の水を循環させてお湯を沸かす仕組みです。
お湯が循環するスピードが緩やかなため、汚れが溜まりやすいのが難点です。
また、浴槽上部が熱を持ちやすいため、アカが目立ちやすいとも言えます。
対して、穴がひとつのみの「強制循環タイプ」は、配管の内部が分かれているのが特徴です。
給湯器内部のポンプで冷めたお湯を取り込んで、熱いお湯が同じお湯から排出される仕組みです。
自然循環タイプと比較すると汚れが溜まりにくいメリットがあり、最近のお風呂はほとんど強制循環タイプが導入されています。
また、お湯を自然に循環させることで、お湯の温度にばらつきが出にくいという点もメリットです。
ただし、自然循環タイプよりも配管が長く、雑菌が繁殖しやすいというデメリットもあります。
3 追い焚き配管のお掃除方法について
スポンジやブラシ、過炭酸ナトリウムを使用して追い焚き配管をお掃除してみましょう。
過炭酸ナトリウムは水に触れることで酵素が発生し、その酸化力で除菌・消臭・漂白の効果が発揮されます。
除菌力も高く、お湯に反応して発泡する仕組みのため追い焚き配管のお掃除にピッタリのアイテムです。
では、過炭酸ナトリウムを使って追い焚き配管をお掃除する方法をご紹介します。
- 追い焚き配管の循環口にあるフィルターを取り外す
- 追い焚き配管が沈む位置までお湯を溜める
- 溜めたお湯の中に過炭酸ナトリウムを溶かす
- 追い焚きをスタートし、過炭酸ナトリウムを配管内に入れ込む
- 約1時間つけおき
- お湯を抜いて再度追い焚きをする(すすぎの役割)
- 乾拭きする
なお、自然循環タイプ(2つ穴)の場合は、お湯が漏れないように下の穴を布などで塞ぐ必要があります。
また、フィルターなどの細かい部分は手洗いでキレイにしましょう。
4 お掃除頻度や目安について
最後に、追い焚き配管をお掃除する頻度や目安についてご紹介します。
追い焚き配管は、できれば1ヶ月に一度のペースでお掃除がおすすめです。
また、お風呂を沸かした際に以下のような現象が見られる場合、お掃除が必要な目安として判断しましょう。
- お湯に白い濁りがある
- お湯にニオイがある
- 薄茶色の湯垢が浮いている
- 黒い汚れが出ている
- お湯に虫が寄ってくる
- 入浴時に体が痒くなる
上記なような現象は汚れや雑菌が追い焚き配管に蓄積していることが原因かもしれません。
今回紹介した過炭酸ナトリウムなどを活用し、効果的なお掃除を実施しましょう。
まとめ
今回は、追い焚き配管のお掃除について紹介しました。
追い焚き配管には自然循環タイプと強制循環タイプの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
普段はなかなか見ない場所にあるため汚れも溜まりやすく、細菌も溜まりやすいため、過炭酸ナトリウムなどでこまめにお掃除する必要があります。
お風呂をキレイにお掃除しているのにニオイや汚れがなくならないのは、もしかしたら追い焚き配管が原因かもしれません。
この機会に、追い焚き配管に目を向けたお掃除をしてみてはいかがでしょうか。